2017年12月17日(日曜日)
イオンが、現金をレジで引き出せるサービスを導入するそう。
どんなサービスかというと、「キャッシュアウト」と呼ばれ、客が銀行のキャッシュカードを使い、レジから引き出せるとうサービスだという。
引き出したお金は、口座から引き落とされる仕組み。
国内で導入されるのは初めてで、 2018年4月にスーパー100店舗ほどでサービスを開始し、2018年度中にはおよそ400の全店舗に拡大される予定。
現金引き出しの手数料については、検討中だとのこと。
このサービスは、クレジットカードを使わない若年層や高齢者、ATMが近くにない地方在住者などに需要が高いとされ、イオンはスーパーの利便性を高めることで、売上につなげたい考え。
キャッシュアウトサービスってなに?
欧米では確立されているという、キャッシュアウトサービス。
具体的な、欧米での流れで説明すると、
- 5,000円の商品を、スーパーマーケットで購入する
- キャッシュアウト(10,000円)をレジ担当者に伝える
- デビットカード(キャッシュカード)で決済する
- 口座から即時引き落とされるのは15,000円
- 10,000円が自分の手元に残る(現金で手渡される)
という流れ。
日本ではどのようなサービスにするの?
日本では、ATMが少ない地域でのATMの代用としての使い方が大きく着目されているそうだが、そのため、買い物時でなければキャッシュアウトできないという条件を設けない利用方法も一案としてあがっているそう。
つまり、現金引き出しのみのレジ利用も可能にするということ。
このサービス、本当に必要?
まず、クレジットカードを使わない若年層や高齢者について考えてみる。高齢者にとっては、たしかに便利かもしれない。イオンの中にも銀行ATMがあるが、イオンは広いので、いちいちATMを探し歩くのが面倒という高齢者にとっては、手数料を払ってでも、利用したいサービスになるかもしれない。
若年層についてはどうだろう。クレジットカードを使わない若年層の顧客とは、中高生から20代前半といったところだろうか。
そういう人たちは、キャッシュカードを持っているなら、イオン内のATMまで行くのではないだろうか。もし、手数料が発生するとしたら、なおさらだろう。
若年層については、このサービスのメリットを感じられないイメージがする。
あとは、ATMが近くにない地方在住者。買い物のついでに現金引き出しできるのは便利かもしれない。
しかし、こういう人たちも、イオンに行ける気力と体力があるということは、イオン内の銀行ATMで引き出すのではないだろうか。
気になるポイント
個人的に気になるのは、
- イオン銀行だけでなく、他銀行のキャッシュカードも使えるのか
- 手数料はいくらかかるのか
- このサービス導入で、レジの混み具合が酷くならないか
というところ。
引き落とし手数料については、検討中とのことだが、予想できるのは、イオン銀行のキャッシュカードの場合は、手数料無料か格安。他銀行の場合は、手数料高めに設定されるのではないだろうか。
個人的には、今のところイオンのキャッシュアウトサービスは必要性は感じないが、
もし、このサービスがこうだったら自分も利用するかもしれないというポイントがある。
それは、他銀行のキャッシュカードでも、手数料無料で現金を引き出せるようになれば、かなり魅力がある。
これは、地方から地方へ転居した場合などの話しで、地方の銀行のキャッシュカードは、別の県ではATMが非常に少なく利便性が劇的に悪くなる。
そこで、しかたなくコンビニのATMで手数料を払って利用するということになったりするのだが、イオンで手数料無料で引き出し可能ということになれば、イオンまで買い物に行く回数が増えるかもしれない。
ということで、2018年4月のサービス稼働を見守りたいと思います。