オリンピック4連覇の伊調馨選手に日本レスリング協会の幹部がパワハラをしたとする告発状が出された問題で、第三者の弁護士による調査報告書で、複数のパワハラ行為があったと認定されていることがわかった。
関係者によると5日夜、第三者の弁護士が協会の幹部らに対し、伊調選手や栄強化本部長らへの聞き取り調査の報告書を提出し、内容を説明したという。
報告書では、告発状で指摘されている内容など、複数の行為に対してパワハラの有無が判断されているという。
その中で、女子選手の代表合宿に参加した伊調選手に対し、栄氏が「俺の前でよくレスリングができるな」と発言した行為など、複数の事実をパワハラと認定したという。
栄氏はそんなつもりではなかったという趣旨の釈明をしたとのことだが、合宿の場で強化本部長の立場で発言したという事実にかんがみ、パワハラに認定されたとみられる。
協会では、早ければ6日にも臨時の理事会を開いて、対応を協議する方針。

栄和人氏、強化本部長を辞任、伊調馨へのパワハラ
パワハラ認定を受け、4月6日、日本レスリング協会の臨時理事会が開催され、その中で、栄氏が辞職するというニュースが入りました。
そのニュースがこちら。
日本レスリング協会は6日、都内で臨時理事会を開催。五輪4連覇で国民栄誉賞も授与されている伊調馨(33=ALSOK)に対するパワハラ問題で、同協会は栄和人(57)が選手強化本部長の職を辞任すると発表した。
同協会は、伊調と伊調のコーチだった田南部力氏から、栄氏が地位を利用して田南部氏に指導をやめるように命じ、従わなかった同氏を脅したほか、伊調が練習場所としていた施設に出入りできないように圧力をかけるなどのパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に提出されたことを受け、弁護士3人で構成される第三者機関を設置。
同機関は伊調、栄氏らへの聞き取りを終え、協会側は5日に説明を受けたが、当初は栄氏、日本協会はともに告発内容を否定していた。
報告書では、栄氏が日本代表合宿に参加した伊調に対して「よく俺の前でレスリングができるな」と発言するなど、複数件をパワーハラスメントとして認定。また同選手が出場しなかった2010年アジア大会(中国・広州)の選手選考についても問題を指摘しているという。
林芳正文部科学相は6日の閣議後の記者会見で、報告書の内容までは把握していないとした上で「仮にもしパワハラの事実があったということであれば、協会において速やかに適切な対応を取られるものと考えている」と語っていた。
協会会長ら陳謝、伊調への栄氏パワハラを4項目認定
同協会は、弁護士3人による三者委員会を設置。伊調本人、栄氏らを含む19人からヒアリングを実施。調査期間は約10年で、内閣府に提出された告発状に書いてある事項だけでなく、幅広く事象を対象とした。そのA4・37ページにわたる報告書がまとまり、この日、同協会の倫理委員会に提出された。
その報告書によると、パワハラに認定されたのは4項目。
<1>平成22年2月にNTCで、伊調に対し「よく俺の前でレスリングができるな」、などど言った。
<2>平成22年9月の世界選手権で、田名部力コーチに「伊調の指導をするな」と言った。
<3>平成22年、9月の世界選手権および11月のアジア大会の選手選考について、露骨な伊調外しを行ったこと
<4>平成27年2月、NTCで田名部コーチに「目障りだ。出て行け」などと罵倒した、の4点である。
これに対し、福田富昭会長ら会見に出席した役員すべてが起立し、「関係者と当事者にご心配、ご迷惑をかけたことをおわびします」と陳謝した。
また第三者委員会は、提言として、
<1>栄氏の処分
<2>再発防止対策
<3>選手とコーチ間のルール作り
<4>代表選手選考の透明化
<5>協会の運営の正常化
の5項目を提案し、福田会長は「報告書についてのことは全面的に受け入れる」と話した。
また、協会の副会長で、栄氏が所属する至学館大の谷岡学長は、問題発生後の記者会見で「栄監督にパワーはない。なのになぜパワハラなのか」と、パワハラを否定していました。
その点について、本日の谷岡副会長の様子について問われた福田会長は「今日はそういうことはおっしゃっていなかった。『しっかり対処していく』と話していた」と、明かしました。
”レスリング伊調馨選手へのパワハラ「認定」”に対する世間の声
伊調がどう感じてたか知りたいです。
監督も、あの学長も終わりですね。
伊調選手には、東京五輪に向けて頑張って欲しい。
協会の責任もあるね。
ただ伊調さんに不利がないよう。
谷岡さんの動向が気になる。
逆ギレの学長の弁解を聞きたい。
やったことの重さには気付かない。
同じ構図。
まずはそこからですね。
だめだこりゃ
結局、組織での自分の立場を客観視してないから、自分の言葉の重みや意味を考えてなくて起こるんじゃないかな。
ただこの問題は他にも何か思惑だったり、パワハラを利用して何か裏がありそうな感じもなくはない。
コーチしてない奥さんに流れてるお金の問題は?
合宿所で選手の下着をばら撒いたセクハラ問題は?
他にもいっぱいありそう。
いじめもやってる方は自覚がなく忘れてしまってることが多い。
「そんなつもりではない」は言い訳。
これで伊調さんは、楽になるかもしれないが、栄氏について頑張ってる若手選手は支障が来ないかなと思う。レスリングをメジャーにして、メダルを取らせてきた実績があるだけに、言動に注意すべきだったと思う。
その時もびっくりしたけど、吉田さんは今は笑って監督にハッキリ言い合える間柄になり、伊調さんはそういうタイプではなくひとり傷ついていたんだと思う。
結局パワハラは受け止め次第な面もあるから、そういうやりとりを流せる人もいれば、傷ついてずっと残る人もいるんだよね。
これでやっとケリが付きますね。
谷岡学長はどのように釈明するのか楽しみです。
栄監督は解任、谷岡学長もレスリング協会副会長職は
辞任ですかね。
「そんなつもりはない」って…、一体どんなつもりなのさ…