なぜ渡辺直美は太ってもキレキレダンスを踊れるのか?世界進出の裏に恩人とのイイ話があった

出典:日本テレビ

2018年2月14日放送の『1周回って知らない話』で、渡辺直美さんが『1周回ったゲスト』として出演されました。

 

現在、渡辺直美さんのインスタのフォロワー数は750万人以上。断トツの日本一です。

デビューして11年。その間、10年で体重が30kgも増えたそう。(68kg→100kg)

 

 

渡辺直美さんといえば、ビヨンセやレディー・ガガのキレキレのダンス。でもなぜ、あんなに太っていてもあんなに激しいダンスが踊れるのでしょうか。

 

現在、レギュラー7本の売れっ子芸人ですが、それだけでなく、ドラマの主演や、紅白歌合戦でAIと熱唱、2016年にはワールドツアーまで開催した、まさに世界を舞台に活躍するエンターテイナーです。

 

 

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メイクは我流

渡辺直美さんといえば、スーパーモデルのようなメイク。世界的一流雑誌『VOGUE』の公式YouTubeの動画でも取り上げられたほど。

10代からメイクはしていて、やり方は我流。

メイク雑誌を見ても、きれいな顔にメイクしてるので参考にならないから、全部我流でやってみたのがきっかけだそう。

 

10代の若者からの支持が熱く、

「カワイイ!」「おしゃれの最先端」

「デブだけどデブじゃない。直美ボディって感じ」

と、カリスマ的大人気。

 

しかし、みんなの共通の疑問は主にこの3つ

「太ってるのになんでそんなに踊れるの?」

「ダイエットはしないの?」

「普段は何を食べているの?」

などの疑問に答えてもらいました。

 

MAX105kgまでいったそうですが、今までに血圧に問題があったり、膝が痛いとか腰が痛いとかいうことも1回もないそう。靴紐も自分で結べるとのこと^^

 

ただ、股擦れは世界で一番股擦れしていると思うというほど困っていて、パンツに穴が空いてしまうという。

そこで、自分と同じような悩みがある人のために、自分の洋服のブランドで、股擦れ防止のパンツを作ったという。

 

 

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MAX105kgになるまでの経緯

渡辺直美さんは、1987年台湾で普通サイズで生まれ、幼少時に両親が離婚し、女手一つで育てられました。

6歳時点はスリム。9歳でもクラスの子と比較しても同じくらいの標準体型。

その理由は、当時、食べ物の写真が載ったちらしをおかずに(ちらしを見ながら)ご飯を食べるほど、生活が苦しかっため。

 

運動神経は抜群で、中学ではバレーボール部に所属し、キャプテンを務めた。

15歳当時の体重は、152cm、50kgで、同年代の平均体重だった。しかし、その後3年で25kg増加。一体何があったのか…。

 

部活を引退し、バイトを始めた渡辺直美さん。ファミレスで働き始めた直美さんの体に徐々に異変が…。当時の写真は、ちょっとぽっちゃり気味。

 

それもそのはず。休憩時間になると、まかないをドカ食い。お茶碗では物足りず、一人用の鍋をお茶碗代わりにしていた。その結果、3年間で25kg増加し75kgに。

 

しかしその後、ある理由から1年間で7kgのダイエットに成功。

2006年、18歳で吉本の養成所に入ると、そこで出会った望月さんと「わたもち」というコンビを結成するとボケを担当。

養成所の講師から「キレイ系の女芸人を目指せ」と言われたことで、7kgのダイエットに成功し体重は68kgに。

 

当時のコンビのネタでも、ダンスをしていましたが、今より体型がスリムなためか、面白さに欠けていました^^;

 

その後、養成所を卒業しデビューするも、相方が芸人を辞めコンビは解散。

いきなりピン芸人に…。

 

すると1年間で、たちまち22kgも増加。

当時、独りでするネタが全く無く、苦肉の策で生み出したのが、ビヨンセの口パクモノマネ。

これが話題となり、デビュー1年目で今田耕司のオススメ芸人として、『さんまのまんま新春SP』に出演し、大ブレイク。さらに、「いいとも少女隊」に抜擢されるなど、仕事は絶好調。

 

しかし、生活が不規則になり、夜遅くに食事を取ることも多く、仕事が増えるとともに、体もどんどん大きくなり、わずか1年で22kg増加し、体重は90kgになってしまった。

 

その後も直美の食欲は一向に衰えず、2016年ついに100kgを突破し、過去最高の体重105kgになってしまった。

 

この体型になり、たしかに面白さは増したが、一方で苦労している人も。

それは渡辺直美さんのスタイリストさん。

「出会ったときはLLサイズくらいのサイズ感だったのに、気付いたら6Lになっていた。」

「海外で色んな所に目を向けて探しているんですけど、大きい人が多い国はアメリカとオーストラリアなので行って探す」という。

 

日本には直美サイズの6Lの服がないため、世界中を飛び回っているという。

「取り寄せるにも、時間がなかったりするとお金で解決するしかない。エクスプレスの高い送料を払ってでもお願いしています。」とのこと。

 

体重が増えたせいで余計な出費もかかるが、昔のビヨンセものまねと今のビヨンセものまねを比べてみると、断然今のほうが面白い。

 

ちなみに本人は、これ以上太りたいとは思っていないが、食べるものを抑えることも、ダイエットしようとも考えていないという。

 

 

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どんな食生活をしているの?

ある日のランチの写真を見ると、CoCo壱番屋のスープカレーにすごい量のトッピング。

唐揚げ、たまご、豚しゃぶ、ほうれん草、エビ煮込み、野菜煮込み

それと別でとんかつも注文。金額も結構いっていて、1回で5千円~6千円くらい使うそう。

食事は全部外食で、1回のランチで2万円使うこともあるという。

料理作る気は全く無い。

帰って食べたくなったら、全部出前を頼むので、冷蔵庫には何も入っていない。

例えばピザを頼むとすると、メニューはこんな感じ。

  • ピザLサイズ(4種類乗ったもの)
  • パスタ
  • 唐揚げ
  • ポテト
  • サラダ大

ちなみに出前を頼む時は、すっぴん。それに、もちろん全裸だという^^

 

出前の宅配の人が来ても、何も羽織ること無く、全裸で対応するという。

ドアを少しだけ開けて「外にそのまま置いといてくださーい」という方法で対応するらしいが、たまに勢いよくバッとドアを開ける人もいるらしく、そのときは瞬時にしゃがんで隠すそう^^;

 

 

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どうして太っているのにキレキレで踊れるの?

留学したときだけダンスレッスンを受けたことはあるが、もともとはダンス経験はなく、ネタでビヨンセをたまたまやって、それ以来踊っているという。

 

キレキレに動けるのは、特別なトレーニングをしているわけではなく、自重で歩くだけでも筋トレになっているので、それだけで鍛えられているのだと思うと自分で分析していた。

 

ちなみに現在、身長は157cm、体重は100kg。スリーサイズは、B:124、W:105、H:125。

 

誰がどう見ても太りすぎなのに、どうしてこんなに踊れるのか、7項目の身体能力を測定し、専門家に徹底検証してもらった。

 

まずは腹筋。同年代の平均が18.6回のところ、甘く見てもらって4回(実質0回)

得意の腰振りダンスは、実はお腹の肉を揺らしているだけという秘密を暴露。

次の腕立て伏せは、同年代の平均6回のところ、記録は1回。

次の肺活量は、3002mlで標準範囲内。

次の反復横跳びは、同年代の平均41回のところ、記録は45回。(ほぼ平均)

次の上体そらしは、同年代の平均49.1cmのところ、記録は50cm。

次のスイングスピードは、同年代の平均73.1km/hのところ、 記録は72km/h。

ここまでは、平均または平均以下の能力であったが、最後の項目で、常人離れした能力が発覚した。

それは、先生が1回だけ踊ったのを見たあと、それを踊るというもの。

ここで必要なのは、見たものを瞬時に覚える記憶力と、イメージ通りに体を動かせる運動神経。

結果、直美さんは、1発でほぼ完璧マスターして踊れたのです。

 

これらの結果を専門家に分析してもらうと、手足の動きとか、音楽とかの情報をしっかりと記憶の中に留めるという処理能力が素晴らしく、運動神経に関しては非常に長けているといえるとのこと。

 

 

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グローバルな仕事ぶり

2014年には香港から突然のオファーがあり、香港のラブコメディー映画の主役に抜擢された。

映画『和田1号』

役どころは、絶世のブサイク

映画の内容は、「あまりにもブサイクなために結婚を断られ続ける主人公が、最後はイケメンと結ばれるというシンデレラストーリー」

 

この映画が香港のテレビで放送されると、視聴率25%を獲得し大ヒットとなった。

 

それにしても、なぜ渡辺直美さんに白羽の矢が立ったのか。

 

2011年に人気を博した『ピカルの定理』のブサイクキャラ「白鳥美麗」

このコントを見た監督が、「コイツしかいない!」と直美さんに惚れ込んだという。

 

それから2年後の2016年、芸歴10周年を記念し、ワールドツアーを敢行。ニューヨーク・ロサンゼルス・台北の3都市でライブを開催。

 

日本で人気のビヨンセのものまねが、世界でもバカウケ。大成功を収めた。

 

さらに、インスタグラムで、ファッションアイコンとしても注目を集め、イタリアのブランドからもお声がかかり、世界4大コレクションのミラノコレクションへ参加。

すると、渡辺直美さんの名はフランスにまで広まり、フランスの公共放送の人気情報番組で、10分間の特集が組まれた。

 

なんと、渡辺直美さんが所属する吉本興業は、VOGUEとか海外の仕事を1回全て断っていたのだといいます。みすみすチャンスを捨てていたというから、怖い話です。

 

最近で1番うれしかった仕事は、ニューヨークでの仕事で、有名ブランド『GAP』からのオファーだという。

2018年1月末に公開されたGAPのグローバルCMで、体型の固定概念を変えた女性として、日本代表に選ばれた。

 

2018年のグラミー賞女性最多ノミネートのシザと夢の共演を果たした。

 

周りは全員アメリカ人で、はじめは、「誰この子?オーマイガッ」という感じだったが、ダンスを踊りだすと監督に気に入られて、どんどんソロのダンスが増えていった。

 

こうして、世界規模のCMに出演できるだけでも十分すごいが、さらに人生を揺るがす衝撃的な出会いがあったという。

 

そのGAPのCM撮影のときのメイクさんがビヨンセのメイクさんで、メイクをしながら「わたしは数年前からあなたのインスタチェックしてる」と言われたそう。「ビヨンセにも伝えておくわ。今日はすごく楽しみだわ。」と言われたあと撮影に入ってダンスを披露。

すると、次にそのメイクさんが来た時に「ヤバイ!みんながあんたの噂してる」と言われたそう。

ビヨンセのメイクさんに、「電話番号を交換してほしい。今度ビヨンセのライブのバックステージで本人に紹介してあげる」とも言われたという。

 

さらには、その撮影時のダンスの振付師がリアーナ担当の女性で「あんた超サイコーだから今度リアーナと食事行くから、あなたも来なよ」と言われ、いろいろとスゴすぎて何がなんだか分からない状況に陥ってしまったという。

 

このように、今や唯一無二の存在として活躍を続けているが、渡辺直美さんは、ある男性の存在がなかったら、今の活躍はあり得なかったという。

 

 

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渡辺直美の恩人とは?

渡辺直美さんが、芸人人生で一番の恩人と語る人物は、かつての担当マネージャーである加地信之さん。

これまでに、西川きよしさんや東野幸治さん、千原兄弟など、名だたる芸人たちのマネージャーを歴任。

 

加地さんからしても、特別な芸人さんだったという。二人が初めてであったのは今から11年前、大阪吉本から東京吉本へ異動してきた加地さんは、芸人1年目の若手を担当することになり、新たなスターを発掘しようと燃えている時期だった。

 

連日ライブ会場に足を運んでいた加地さんでしたが、なかなか才能あふれる若手を見つけられずにいました。そんなある日、初めて見た渡辺直美の面白さに衝撃を受けたという。当時を振り返ると、表現力・圧倒感が既に出ていたと語る。

 

すると加地さんは、マネージャーとしては異例の行動をとった。吉本興業では、1年目の芸人にはマネージャーは付かないことになっているが、加地さんは会社に直談判して、特例で1年目の渡辺直美さんの専属マネージャーとなった。

 

それから3ヶ月後、加地さんの猛プッシュのおかげで『さんまのまんま』に初出演することができた。これがきっかけとなり、様々な番組から出演オファーが来るようになった。

 

しかし、渡辺直美さんにピンチが訪れる。急激に仕事が増えたため、アルバイトをする時間がなくなり、収入がなくなってしまった。仕事先への移動やご飯を食べるお金すらなくなった直美さん。そこで、最初の3ヶ月くらいは、お金がなくなったら加地さんが自腹で渡辺直美さんに1万円を渡すという生活をしていたという。

 

なぜ、1年目の芸人にここまでしてあげたのか。それは、一緒に仕事をしていて面白かったからだという。

 

加地さんは、会社のローテーションで2年後には渡辺直美さんの担当を外れることになったが、それ以降も直美さんの良き理解者として、時には電話で1時間以上の相談にのったり、涙を見せる直美さんを励ますこともあったという。

 

 

意外にも渡辺直美さんはネガティブな性格だそうで、周りからは挫折を知らない成功者だと思われているが、本人の中ではそうではなかった。その証拠に、2013年ピカルの定理の放送が終わった頃、直美さんはアメリカ留学を願い出た。理由は、芸人としてもう自分には引き出しが残っていないから新しいものを吸収したいというもの。

 

仕事を休んでまで留学するなんてと会社から猛反対されたが、この相談にのった加地さんは「自分の思うようにやったらええ」と直美さんの背中を押した。こうして3ヶ月のアメリカ留学を経験し、戻ってきた直美さんは今までとはだいぶ変わったと加地さんは言う。

自分がやりたいことや思いがすごくしっかりしてきた。

 

ある日、加地さんはライブ終わりに突然渡辺直美さんから「ワールドツアーをやりたい」という壮大な夢の話を聞かされた。

 

しかし何年も「ワールドツアーをやりたい」と言っていたが、ずっとできていなかった。それは、アメリカ公演のノウハウが会社になかったためだ。

 

そこで加地さんは、またもや異例の行動に出た。会社に直談判し、再び渡辺直美さんのマネージャーにしてもらい、自らワールドツアーをプロデュースすることにした。そして、2016年夢に描いたワールドツアーを実現させたのであった。

 

とはいえ、海外公演なんてどのようにしたらいいかも全く分からない状態だったが、渡辺直美さんがニューヨーク留学中に知り合った人脈で、チケットのこととか会場をおさえるにはどうすればいいかとかは、現地の友人に聞いたり、音響などは加地さんが全部取りまとめてやってくれたという。

 

ニューヨーク公演のチケット400枚は発売と同時に即完売。デビュー10周年を記念したメモリアルライブとなった。

 

こうして振り返ってみると、渡辺直美さんの芸人人生の節目節目には、必ず加地さんの姿があった。

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